ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「賛美歌みたいロックじゃ無い」と1度ボツにされた名曲「ザ・ローズ」

f:id:gunjix:20181025104943j:plain

魂のロック歌手ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「ローズ」の主題歌でベッド・ミドラーが歌い大ヒットし、スタンダードナンバーとなった名曲「ザ・ローズ」。叙情的なそのメロディーは日本人の情感にも合いテレビドラマの主題歌として用いられたり、都はるみをはじめ多くの日本人歌手がカバーし続けている名曲でもある。「ザ・ローズ」の作詞作曲はアマンダ・マクブルームという女性シンガーソングライターの手によるものだが、映画「ローズ」のプロデューサーは、はじめに聞いて「賛美歌のようでロックではない」と一度は不採用としたが、この映画の音楽プロデューサーを努めたポール・ロスチャイルドが「この映画の主人公ジャニス・ジョプリンをイメージさせる曲」と強く推して採用が決まったという経緯がある。ポールは生前のジャニス・ジョプリンのプロデユーサーも努めていた経験からこの曲が映画の主人公を努めたベッド・ミドラーのイメージに会うと直感したに違いない。その直感は当たり、「ザ・ローズ」を歌ったベッド・ミドラーは1979年のグラミー賞、ゴールデングローブ賞をダブル受賞している。歌のイントロ部分で繰り返される「some say love」のフレーズはなぜか聴く人の耳に残り、激しい唄い方が持ち味だったジャニス・ジョプリンの魂を鎮める「鎮魂歌」のようにも聴こえてくる名曲「ザ・ローズ」、音楽プロデユーサーポール・ロスチャイルドのヒットを確信した鋭い「直感」に拍手を贈りたい。