ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

名曲ウィーアーザワールド、仕掛け人ベラフォンテが語った本当の仕掛け人。

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1985年1月28日、アフリカ・エチオピアで飢饉に苦しむ人々を救おうとアメリカを代表するスーパースターが一同に会して誕生したチャリティソング「ウィーアーザワールド」。マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、スティビー・ワンダー、ビリー・ジョエル、シンディ・ローパーなど全米のスター歌手45名が参加しレコーディングされたこのチャリティソングは、CDが発売されると売上2,000万枚で寄付金総額は6300万ドル(155億円)という驚異的な数字を記録した。この史上空前のチャリテイソングの仕掛け人は、20世紀のアメリカを代表する歌手ハリーベラフォンテというのが常識とされるが、仕掛け人は「本当は自分ではない」、とベラフォンテは発起人としてのインタビューの中で語っている。ベラフォンテはエチオピアの大飢饉の惨状をテレビニュースで知り「知った以上は何かしなくてはならない。どうするかと考えていた時、イギリスの若いボブ・ゲドルフという男が(エチオピア飢饉救済の)歌を出したんだ。『やられた』と思ったよ」イギリスで先行して発売されたこのチャリティソングに触発されてベラフォンテは「ウィーアーザワールド」の発起人となったのだという。話はこれだけで終わらない、スター歌手が集まっていたロサンゼルスのスタジオに招かれた本当の仕掛け人ボブ・ゲドルフは到着するなり、ビッグスター達の緊張感のない雰囲気に違和感を憶えて、自分が実際に見てきたエチオピア飢饉の惨状について皆に向かって切々と語りだしたのだ。(上の写真)その結果、ゲドルフの話が終わる頃には参加メンバーたちの目の色が変わり涙を浮かべるスターまで出ていたという。飢饉の惨状を見てきたゲドルフのナマの訴えを聞いてビッグスター達の気持ちがひとつとなり、あの名曲「ウイ・アー・ザ・ワールド」が誕生したのである。