もうすぐ衆院選、投票期日が迫るにつれて、「希望の党」を率いる小池百合子女史の東京都民からの支持率がどんどん下がり続けているとマスコミ各社の電話アンケート調査の結果が次々にニュースになっている。今年の7月に行われた都議選では小池女史が率いる「都民ファースト」にこぞって投票し、自民党が天下だった都議会を一変させた都民達。それがわづか90日後に手のひらを返したように小池都知事をキライ始めたのはナゼなのか。小池不支持の調査結果を受けてネット上には、彼女が都政において「何もしてきてないではないか」という声があふれかえった。オリンピック会場の見直しは元のサヤに収まり、豊洲への市場移転もグズグズのままではないかと。さらに彼女に追い打ちをかけたのが安倍自民党の突然の解散だった。初の女性首相を密かに目指す小池女史は大慌てして急きょ「希望の党」を立ち上げざるを得なくなった。安倍首相の突然の解散の目論みは、3か月前の都議会選挙での自民党惨敗を教訓にして小池女史が国政への体制をしっかり整える前に選挙をやってしまおうという戦略であり、彼女はこの作戦にまんまと引っかかってしまったのだ。さらに立ち上げた「希望の党」の党首に収まりながら何の実績も残していないくせに「都政が第一」としらじらしい発言をしたことで良識のある都民の反感を買ってしまい支持率の低下へと繋がったという訳だ。「都知事」の次は「日本発の女性首相」という彼女の描いたサクセスストーリーはどうやら幻になりそうな雲行きである。