生後6か月の乳児に1日2食ハチミツ入りの離乳食を食べさせていたところ急に発熱や呼吸不全となり病院に搬送されたが急死するという痛ましい事件が起きた。原因はハチミツに含まれていたポツリヌス菌が死亡原因と突き止められた。通常ハチミツには5%の割合でポツリヌス菌が含まれており、メーカーで加熱処理すればポツリヌス菌は完全に死滅するのだがメーカーが加熱処理をしないままで販売されるハチミツにはポツリヌス菌の危険性を知らせるため「1歳児未満の乳児には食べさせないでください」という表示が義務付けられている。しかし今回の死亡事故は母親がこのパッケージの危険表示を見落としていたことが原因として指摘されている。「ハチミツで赤ちゃん死亡」のこのニュースを受けてネット上には「知らなかった」「初めて知った」など幼い子を持つ母親たちからの驚きの声が多数あがった。一方で「そんなこと常識」という母親の意見もあったが、問題なのは危険度の認識が受け取る人によってバラバラな点だろう。たしかにハチミツの容器を見れば小さい文字で「1歳未満に与えないでください」、という表示はある。(上記写真参照)それでも事件は起こってしまったのだ。命にすぐに関わることのないタバコのパッケージでさえ、厚生省は「ガンになる危険性」を大きく表示する事をたばこメーカーに義務付けているではないか、ポツリヌス菌から尊い幼い命を守るために、厚生省はこの事件を受けて1歳児未満は危険と言う表示を全ての人が見落とすことの無いように、タバコのパッケージと同じようにわかりやすく大きく注意書きを表示するようにハチミツメーカーへの指導を徹底すべきではないのか。