ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

なぜ、金正恩は各国報道陣のまえに突然姿を現したのか。

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北朝鮮建国の父金日成の生誕105年式典が3月15日に開催されるため世界各国から招待されている報道陣の前に、きょう突然に金正恩が姿を現した。平壌市内の黎明通りに建設された高層ビル群の完成を祝うテープカットを金正恩が行ったのである。日本も含め詰め掛けた各国の報道陣は「なぜ、高層団地の竣工式に金正恩が突然現れてテープカットの取材をさせられるのか」と訝ったのだが、もともと金正恩は、主席に就任後、核やミサイルの開発という柱と経済の立て直しという柱を同時に推進する「並進路線」という政策を掲げてきている。つまり、この日は政策の一方の柱である経済面での成果を世界中にアピールすることが金正恩の目的だったのだ。自分がしてきたミサイル発射や核実験で緊迫し続けている世界へ向けて世界中の経済制裁を受けながらも国内の経済は自分が進めた政策によってこれだけの成果をあげている、そのことを世界に向けて報道して欲しい、というわけだ。金正恩は演説しなかった代わりに首相がこの高層ビル群の完成を「敵の頭上に核爆弾を落とすより強力な我々の勝利だ」と演説した。これは、ある意味で金正恩の「命乞い」とも取れる。自分に迫りつつある「斬首作戦」を実行したならば北朝鮮のこれだけの経済発展は止まってしまう。そうなれば北朝鮮から難民が中国や韓国さらには日本などに溢れるかもしれない。自分の手による経済立て直しのハンドリングの巧みさを世界の報道陣に誇示することで全世界に向かって「命乞い」をしたように思えるのだ。アメリカも中国も金正恩のこういう見え透いた「命乞い」の手口に騙されることがあってはならない。