ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本マンガで倒産を免れたアメリカの大型書店。

アメリカ最大の書店チェーン、バーンズ・アンド・ノーブルは、世界中の書店同様、インターネットの台頭以降、厳しい経営状況が続き、2019年には投資運用会社に買収されてしまった。しかし、倒産の瀬戸際にあったイギリス最大の書店チェーン「ウォーターストーンズ」をみごと復活・再生させたジェームズ・ドーント氏をCEOに招聘して以降、販売業績が回復し、店舗数も純増に転じている。ドーントCEOは、「Amazonは競合ではない」と豪語し、小売業のマニュアルに沿った経営を廃止、本社の指示通りに同じ書籍を同じ場所に並べるのではなく、各店舗の書店員に自主性を与える販売法に切り替えた。つまり、書店員が売れると考える本がメインの売り場に置かれるようになり、それまで棚が置かれていなかった壁一面を日本の漫画売り場にし、西洋のコミックやグラフィックノベルは、1つの本棚と小さな金属ラックに縮小された。この結果、販売業績が回復に転じたという。日本の「マンガ」が、書店経営の「救世主」になった事実にSNSにはさまざまな意見が寄せられている。「日本のマンガは代表的なコミックよりも質が高く、バラエティに富んでる。それに1冊のコミックを買うより1冊のマンガを買った方がお得だ」「コミック業界は現実を認めようとしなかったから。その結果日本のマンガが天下を取ってしまった。読者は何年も前から忠告してたのに」「俺ももうほとんどコミック買わないな。Amazonで好きなマンガを探せるしさ」「ブックス・ア・ミリオンの店舗なんてもっと露骨だよ。6つの通路がマンガ売り場になっちゃったもん」。