ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

銃撃死した日本のチェ・ゲバラ、中村医師に国民栄誉賞を。

f:id:gunjix:20191205010336p:plain

紛争地域のアフガンで医療支援、農業用水建設などの活動を長年に渡って続けてきた日本人医師の中村哲氏(73)が乗った車が武装勢力に襲撃され、右胸を撃たれた中村医師は搬送先の病院で死亡した、という衝撃的なニュースが飛び込んできた。中村医師は35年前、38歳のときに医師としてパキスタンで医療支援を始め、その後アフガンへと拠点を移した。2000年にアフガンが大干ばつに襲われ、農地が砂漠化して消え、村の人々が丸ごと難民になると、中村医師は「医療活動だけでは人々を救えない、100の診療所より1本の用水路が重要」と水利事業にも乗り出した。「水があれば多くの病気と帰還する難民を救うことができる」と考え、1600ヶ所に井戸を掘り、さらに総延長25Kmを超える用水路を完成させ、難民達が水と共に暮らしていけるインフラを整備したのだ。いまでは帰還した難民たちが中村医師が開拓した用水路の流域に帰農し、65万人もの難民が定住するまでになっている。医師でありながら社会改革にも身を投じた中村医師のこうした生き方は、医師でありながらキューバ革命を成し遂げ、その後も革命運動に身を投じ、ボリビアで銃弾に倒れた若者の永遠のヒーロー「チェ・ゲバラ」とそっくりだ。日本の政府もマスコミも中村医師の銃撃死への哀悼の意を示してはいるが、彼が残した功績について「国民栄誉賞」を与えるべきだと言う声は聞こえてこない。4回目の受賞を断ったイチロー選手よりも銃弾に倒れた中村医師こそが「国民栄誉賞」にふさわしい人物だと思いませんか。