ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アフガンの英雄、中村医師はナゼ狙われたのか。

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アフガニスタンで難民支援活動をしていた中村哲医師が東部のジャララバードで、何者かの銃撃を受け死亡した。この事件を受けてアフガン政府は「水資源管理やダム建設などを行って伝統的農業を改善し、その人生のすべてをアフガン人の暮らしを変えることに捧げてきた最も偉大な友人である中村医師に対する卑怯で憎むべき攻撃を、強く非難する」という声明を発表した。医師としての難民支援活動の傍ら「水があれば多くの病気と難民を救うことができる」と35年の歳月を費やして国内1600ヶ所に井戸を掘り、総延長25Kmに及ぶ農業用水路を掘削してアフガン難民65万人の尊い命を救ってきた「アフガンの英雄」中村医師が、ナゼ殺害されねばならなかったのか?アフガニスタン政府は、最近、大規模なIS(イスラム国)掃討作戦を中村医師の活動するナンガルハル州で行っていた。IS側は、これに報復する目的でアフガニスタン政府から英雄と認められている中村医師を狙った暗殺を計画・実行したのだ。アフガンの大統領が絶賛し、名誉国民証も与えた人物が殺されたとなれば、アフガニスタン政府の威信を大きく傷つけることができるとISが考えた為の犯行だった。中村医師を襲った武装集団は、通行ルートを事前に確認し、中村医師が乗った車を待ち伏せして強い殺意を持って襲撃した疑いが強く、銃撃後に「誰も生きていないな」と全員が死亡したかどうかまで確認していた。35年間もの間、アフガン国民を救い続けてきたのに、IS掃討作戦のスケープゴート(生け贄)となり、非業の死を遂げたアフガンの英雄中村哲医師に、心からのお悔やみを申し上げたい。合掌。