日本たばこ産業のグループ会社が、集中力を高める効果があるとされるカフェインを蒸気にして吸う電子機器「ston(ストン)」を発売した。仕事の休憩時間に気分転換や眠気覚ましとして使うことを想定しているという。見た目には加熱式タバコの形にそっくりだが、加熱式たばこと異なり、たばこ葉は使っておらず、ニコチンやタールといった有害物質は含まれていないという。ただ、カフェインを大量に摂取すると、不眠やめまいなどの副作用を引き起こす恐れがあるため、メーカーは20歳以上の利用を推奨している。電子タバコには似ているけれど吸引する成分が違うというなら、全面的に電子タバコの使用を禁止している飛行機の機内や新幹線、レストランなどで堂々と吸える電子機器になるのだろうか。吸引する成分がニコチンではなくカフェインなのだから禁煙の場所で吸引しても法的にはまったく問題ないことは明らかだ。しかし、吸引している姿が電子タバコと間違えられやすいというのが一番の難点だろう。電子タバコの吸引と間違えられて注意され、それにいちいち「言い訳」することを考えれば実にメンドウな代物だ。「吸うカフェイン」という新発想は素晴らしかったが、メーカーは電子タバコとは明らかに別物に見える形状デザインをすべきだったのではなかろうか(笑)