お笑い界のリーダーである北野武の「オフィス北野」からの独立騒動。はじめは年齢的な関係で「これまで背負ってきたものを降ろしたい」というのが事務所からの独立理由とされてきた。ところが、たけしの弟子である「たけし軍団」の面々がそれぞれのブログなどを通じて「事務所からの独立」の真相が明らかになってきた。端的に言えば「オフイス北野」の社長を務める森昌行なる人物のデタラメな事務所運営にたけしが腹を立てての独立話なのだという。森社長ののデタラメぶりとは、たけしに一切相談無く自分が会社の筆頭株主に収まっていたこと、森社長とその仲間である役員(芸人ではない)達がお手盛りで高額な報酬を得ていたことなどに、たけしが腹を立て、改善要求を出していたのに一向に改善されなかったことからたけしがアイソを尽かし事務所から出てゆく事を宣言したというのだ。2日前のテレビ番組内で「事務所独立大変ですね」と水を向けられた北野たけしは「オフイス北野は俺の事務所なんだよ。俺の事務所が乗っ取られたんだ。バカヤロー!」とボヤいてみせたが、これらのことが事実ならボヤくだけでは済まされないだろう。たけしや軍団の証言が事実ならこれらの森社長の仕業は列記とした「背任横領罪」だ。これまでたけしとたけし軍団のお笑い芸人のギャラをピンはねしてきたこの人物をなぜ訴えないのか。「金持ちケンカせず」を地でゆく北野武のこうした態度は、まったくもっていただけない。