エンゼルスの大谷翔平投手がアウェイ(敵地)でアスレチック戦に初登板し初勝利を飾った。オープン戦の段階での大谷は投手として13イニングを投げて19失点、打者としては32打席でたったの4安打とウワサされていた実力を発揮できなかった。当然アメリカのマスコミは「期待ハズレ」「マイナーから出直せ」と酷評しきりだった。ところが4日前に放った初打席初安打に続いての初登板初勝利の大谷翔平について、うって変わっての大賛辞を述べ始めたのだ。「美しいスプリット」「MLB全球団が争奪戦を繰り広げた理由を証明してみせた」と手のひらを返したような賞賛モード。スポーツ専門誌では「ベーブ・ルース以来となる球界でもっとも高名な打者&投手(大谷)がMLB初戦で結果を残した」と報道、オープン戦の成績で評価が下がっていた大谷翔平が再び注目の的となった。不振だった大谷を今回の先発投手として指名したソーシア監督は「(マスコミの)皆さんは打率や防御率を見て判断するかも知れないが我々は皆さんとは異なるレンズで彼のパフォーマンスを見てきた」と先発起用の理由を1週間前に語っていたがまさにその予言通りの結果を大谷翔平はもたらしてみせたのだ。初勝利の大谷についてソーシア監督は「彼の才能が見えたし投球をまとめる能力も見えた、ただ球が速いだけじゃなくてすべての球を上手く使っていた」と手放しで大谷を褒め上げた。この監督にしてこの選手あり、大谷翔平は自分で選択したチームエンゼルスで素晴らしい結果を生むに違いない。