ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

2度も赤っ恥の下町ボブスレー、乗った阿部首相も恥ずかしい。

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ジャマイカの女子オリンピックチームからスピード不足で不採用にされた東京大田区の下町ボブスレー。ところが競技寸前になってジャマイカチームでトラブルが起こり下町ボブスレーより速いラトビア製のボブスレーが使えなくなり、現地のピョンチャンに待機していた「下町ボブスレー」が再び採用されるのではと言う期待感が高まった。ところがジャマイカ国内で寄付を募り何とか新しい競技用ボブスレーの手当てが付き「下町ボブスレー」の採用は再び潰えてしまった。一度ならず2度に渡って赤っ恥をかいた下町ボブスレーはなぜ未練がましくオリンピック会場近くに待機していたのだろうか。あきらめて日本に帰れない事情のウラには安倍首相の肩入れがあったからだ。3年前、下町ボブスレーは国の「JAPANブランド育成支援事業」に指定された事業であり2000万円もの支援事業費が国からつぎ込まれていた。上の写真は「下町ボブスレーに乗った安倍首相」と題され小学校の教科書にまで掲載されている写真だ。実は「下町ボブスレー」のプロジェクトは東京大田区の中小企業の匠の力を結集したというのは名ばかりで、実際にはボディ全体は大手企業東レのカーボンが提供され、空力解析はソフトウェアクレイドル、ランナーの設計・開発は東京大学、その他日本マイクロソフト富士通などが技術面でバックアップした文字通り一大国家プロジェクトだったのである。そのジャパン技術の総結集で完成したボブスレーが、わずか600万円で買えるラトビア製より2秒も遅いボブスレーだったのだ。2秒遅いという事は距離で言えば70m遅れる計算だ。かつての技術大国ニッポンの世界的な評価は、今回の一大国家プロジェクト「下町ボブスレー」の技術不足による2度の赤っ恥によって、潰え去ったように思われる。