
トランプ大統領は、各国との関税交渉が難航する中、直接交渉よりも各国に書簡を送る方が良いとFOXニュースのインタビューの中で述べた。例えば「親愛なる日本様、日本は車に関税25%を払うことになる」と通告する書簡を送ることもできるとし、それにより交渉を終わらせる可能性に言及した。“親愛なる日本様”という表現は皮肉たっぷりだが、なぜ、トランプ氏は“親愛なる石破首相”とは言わなかったのか? 米紙「The New Republic」は、トランプ氏は日本に送る書簡の例えの中で“親愛なる日本様”と述べ、「明らかに日本の石破首相の名前を忘れていた」と指摘、日本の首相の名前を忘れてしまったかのようなこの発言には、通告の書簡を本気で送付するのか、ハッタリではないのかという疑問を覚える、と報じた。事実、トランプ氏は、5月16日、6月11日にも、貿易相手国が関税を見直さない場合、一方的に関税を科すとする書簡を送ると脅していた。いずれの場合も、数週間以内に書簡を送ると訴えていたが、結局、送付には至らなかった。そのため、今回も、“また言っている感”が否めないというわけだ。対中関税について強硬に出ていたトランプ氏だったが、中国が粘り強く交渉したことで115%もの大幅切り下げへと譲歩した。今回、名前を忘れられてしまった石破首相、トランプ氏が送ると脅している通告の書簡に惑わされることなく、粘り強く関税交渉を続けて欲しいものだ。