ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「光る君へ」優雅な平安貴族は、何で収入を得ていたのか。

 

NHK大河ドラマ「光る君へ」で繰り広がれる平安貴族の優雅な生活、彼らは一体どんな収入源を持ち、これほど優雅な暮らしが出来たのだろうか。平安時代の日本は貨幣経済ではなく、物々交換経済であったはず。平安貴族たちは、そんな原始的な経済システムの世界で、なぜ栄華をきわめられたのだろうかと、ふと思い、あれこれググってみた。学校の教科書の読み返しみたいだが、平安貴族たちが贅沢な暮らしを実現できたワケは、7世紀後半から8世紀の初めにかけて形成された、「律令制」という中央集権的システムのお陰だとわかった。わかりやすく言えば、全国各地の人民が生産した米穀類や反物、様々な産品が税として都へと吸い上げられ、集積されたこれらの富を天皇のもとで山分けするための貴族たちの権謀術数を駆使した分捕り合戦に勝利したものが、優雅な宮廷生活を満喫できたのだ。ドラマ「光る君へ」で女優の吉高由里子が演じる紫式部(まひろ)の父で従六位という貧乏貴族だった為時(岸谷五朗)が、娘の紫式部を寵愛していた藤原道長(柄本佑)の推挙をうけて、突然、従五位に出世する⬆、 現代のお金に換算した試算では、従六位の為時は年収600万円ほどだったものが従五位に昇格したことで1400万円相当に年収が倍増したという。出世を諦めていたのに、娘の紫式部のおかげで出世できた父の為時、平安時代のサラリーマン貴族の悲喜こもごもが垣間見える。