ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

犯人探しはカンタンなのに。豊洲市場の「地下空間」。

f:id:gunjix:20160924203617j:plainいまだに誰の指示であの巨大な地下空間が生まれたのか、マスコミはこぞって指示をした真犯人を探し出そうと躍起だが、工事の最終的な指示を決めたのは東京都の知事と市場の最高責任者の市場長ということになる。しかし、決裁書の判を押したのは事実だけれども決済した内容までは記憶にないと当時の知事も市場長も口を揃えている。語弊がある表現になるが、彼らが捺印したのは、いわゆるメクラ判というやつである。そこに書かれている内容を十分に吟味せずに、ただハンコだけを押す。大きな組織の責任者の経験がある人にはこれと似たメクラ判経験は多かれ少なかれあるはずだ。かくいう、わたしも現役時代に苦い経験がある。限られた時間の中で、決済が必要な書類の束を1枚1枚詳しく精査するなど至難の技である。始めの方の30~40枚程を精査してもあとからあとから決済を待つ書類の山のすべてに目を通すことは極めて難しく、あとはひたすら決済印を押し続けるという作業になる。そうしたある意味いい加減な作業をしてしまう根底には、「信頼している部下たちが間違った書類を自分あてに決裁に廻してくる筈がない」、という性善説が働く為だ。ところが、中には悪人がいるものなのだ。上司がメクラ判を押すことを想定して出鱈目な書類を紛れ込ませる。今回の都知事や市場長はこれにまんまと引っかかったわけである。犯人探しは簡単だ、当該の書類の作成者を逆に辿ればすぐに張本人は解るはずなのに、間抜けなマスコミは2週間以上も右往左往しているばかりである。NHKをはじめ各マスコミはメクラ判ならぬメクラ報道ばかりで本当にあきれかえってしまう(嘲)