ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

クールジャパン、アイスコーヒーはイタリアにはない。

外国人が見たニッポンのクール(カッコいい)なものを論ずるNHK BSの人気番組『cool japan』の司会を務める脚本家・演出家の鴻上 尚史氏が、自身の著書の中で外国人に「日本でこれはクールと思ったものは何?」と質問して「アイスコーヒー」という答えに驚いたという。 「どうして『アイスコーヒー』がクールなの?」と素朴に訊くと、イタリア人が「私の国にはなくて、日本に来て初めて飲んで感動したから」と答えました。番組に出ていた他のヨーロッパ人やブラジル人、ロシア人もうなづきました。彼ら彼女らは口々に「日本に来て、夏、暑い時にアイスコーヒーを飲んで、本当に美味しかった、自分の国ではどんなに暑くても、コーヒーはホットしかない」と言いました。僕は本当に驚きました」と記している。日本人がアイスコーヒーを飲み始めたのは、明治時代1891(明治24)年、文筆家・石井研堂が自著『明治事物起源』の中で、東京・神田の氷屋で「氷コーヒー」というメニューがあることを紹介している。大正時代に入ると喫茶店のメニューに登場し始め、当時は「冷やしコーヒー」と呼ばれていた。鴻上氏が言うようにヨーロッパの国々では「アイスコーヒー」は普及しなかったが、アメリカでは夏場にコーヒー消費量が落ちるため、1920年頃、大手コーヒーメーカーがコーヒーを冷やして飲む方法を提案したが定着せず、1990年代に入ってスターバックスが販売するようになって、アメリカの都市部でアイスコーヒーが普及するようになったという。