ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「100年後の日本の姿」を120年前に正確に言い当てた報知新聞。

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120年前の明治34年(1901年)1月2日3日の2日にわたって『報知新聞』が紙面に掲載した未来予測記事『二十世紀の予言』⬆。電気通信、運輸、軍事、医療、防災などの23項目について、100年後の20世紀に実現するであろう科学・技術の内容を予測している。①無線電信及電話(携帯電話 や国際電話 などで実現)遠距離の寫眞(カラー写真電送として実現)野獸の滅亡(絶滅危惧種が増えていて半分的中)サハラ砂漠(砂漠の緑化事業ということでは半分的中)七日間世界一周(ジェット機での海外旅行が普及し実現)空中軍艦空中砲臺(爆撃機戦闘機による空中戦ということで的中)蚊やノミの滅亡(衛生状態や殺虫剤の進歩による害虫の減少で半分的中)暑寒知らず(エア・コンで実現)植物と電氣(電気で水耕栽培を実現。品種改良や遺伝子組み替えで半分的中)人声十里に達す(電話機で実現)写真電話(スカイプやスマホで実現)鉄道の速力(東京神戸間2時間半は的中)市街鉄道(地下鉄モノレールなど新交通システムの登場で的中)暴風を防ぐ(台風を雨に変える技術は未だ実現していない)人の身幹(身体が六(約180cm)以上に達すは半分的中)医術の進歩(電気メス、内視鏡、局部的なエックス線照射による治療方法の確立など的中)自動車の世(モータリゼーションの到来を言い当てている)人と獣との會話自在(盲導犬警察犬などの出現で半分的中)幼稚園の廃止(子どもを預けて働く保育園の普及で半分的中)電気の輸送(琵琶湖の水を用い米国はナイヤガラの瀑布によりて電気を起すは、ナイヤガラで実現)鉄道の連絡(アメリカ大陸ヨーロッパ大陸アジア大陸アフリカ大陸オセアニア5大陸を貫通して自由に通行する鉄道は実現せず)電気の世界(石炭共に枯渇し電気が代りて燃料となるべしは、石油が抜けているので半分的中)買物便法(通信販売(ネットショッピング)として実現)。いずれの項目でも 100年後の日本の姿がほぼ正確に予測されていることに驚かされる。しかし、たったひとつ残念なのは、予言した明治34年(1901年)からわずか44年後(1945年)に2つの原子爆弾で日本が敗戦する事を予想できていなかった点だろう。