ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ヨーロッパ人は、なぜ雨でも傘を差さないのか。

⬆上の写真は雨が降るロンドンの街角、誰一人傘を差さずに平気で歩いている姿は、日本人には理解し難い光景だ。昔、ヨーロッパの国々を度々訪れた際に、イギリス人だけでなく、フランスでもドイツでもスェーデンでも雨の中傘を差さずに歩いている人がほとんどだったのに驚いた記憶がある。ヨーロッパの人々が、雨が降っても傘を差さずに平気で歩くその理由は何なのか。一番の理由は日本との気候の違いが考えられる。温帯気候の日本では、梅雨や台風で「どしゃ降り」の雨が多いが、大陸性気候のヨーロッパでは、霧雨のような少量の雨が降ったり止んだりすることがほとんどだ。そして日本ほど湿度が高くないため雨にぬれてもすぐに乾いてしまうという利点もある。秋や冬の寒い季節は雨が振りそうなら、フード付きのパーカやコートを着て出かけけるため、雨が降っても傘を差さずにフードを被ればOKだ。もうひとつ考えられる理由は、日本人とヨーロッパ人の体温の違いだ。日本に観光で来る外国人で、日本人が肌寒いと感じる日でも半袖シャツや短パンで平気で歩き回る姿をよく見かけるが、欧米人の平熱は37〜38℃日本人の平熱36.6〜37.2℃より高いため、雨に濡れると風邪をひくという日本人のような心配がないから傘を差さないとも思われる。そういえばコロナ禍でマスクを着けるのを嫌がったヨーロッパ人、傘を嫌がる理由を知人のドイツ人に尋ねたら「雨の日に傘を差すなんてカッコ悪すぎる」という答え。どうやら傘を差さない一番の本音は、「カッコ悪い」からのようだ (笑)