ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

パクリなのに名曲になったイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」。

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現在、世界的なロックスタンダード曲になっているイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」。日常と非日常が混じり合ったその歌詞はマジックリアリズムの不思議な世界を表現し全米チャート1位を獲得した名曲として名高い。ところが、この曲が発売される7年前にイギリスのロックバンド「ジェスロ・タル」が創った「We used to know」にそっくりの曲だったため「ジェスロ・タル」のメンバーがイーグルスに抗議したものの歌詞が違うことを理由にこの曲がパクリだという騒ぎにまでなぜか発展しなかった。確かにコード進行はそっくりだが「ホテル・カリフォルニア」の歌詞は極めて個性的であり、主人公がカリフォルニアの砂漠の小さなホテルに滞在し、快楽的で自堕落なホテルの客たちに嫌気が差して日常生活に戻ろうとホテルを去ろうとするが何故かホテルから出られなくなってしまう、というミステリアスなストウリーになっている。作詞したドン・ヘンリーは「これはアメリカ文化の度を越した不品行を描いたものだった」と後に語っている。歌詞の解釈をめぐって様々な意見が出されている「ホテル・カリフォルニア」の歌詞の終わりの部分、主人公が出口を求めてホテル館内を走り回っていると警備員から「(このホテルは)チェックアウトはできるが決して立ち去ることは出来ない」と告げられ、それに続くギターによるフェイドアウトシーンが聴く人の耳に深い余韻を残す名曲だ。「ホテル・カリフォルニア」のジャケット写真(上記参照)のホテルも実はカリフォルニアの「ビバリーヒルズ・ホテル」、この写真も言ってみればバクリなのだ(笑)