ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

名曲「煙が目にしみる」タバコのCMに使われたのがカン違いの元だった。

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アメリカのジャズ・ポップスのスタンダード曲「煙が目にしみる」。1935年にブロードウェイ・ミュージカル「ロバータ」が映画化され、主演女優のアイリー・ダンがこの映画の中で唄って大ヒットした曲だ。我々日本人はそれから20年後の1955年に黒人ボーカルグループ「ザ・プラターズ」がカバーした「煙が目にしみる」が一番耳に馴染んでいる。そのユニークな曲タイトルが、この曲を聞いてみようと思わせる不思議な魅力を持った名曲「煙が目にしみる」。ところでこの煙が「タバコの煙」のことだと勘違いをしている人がかなり多いといわれている。なぜそうなったのか?その理由は、アメリカのタバコブランド「ラッキーストライク」がこの曲をコマーシャルソングでひんぱんに使ったことがその誤解を招く原因になったとか。英語を理解できればこの歌詞は「失恋した女心」を唄ったもので、この曲のエンディングで歌われる「だから私は微笑んで言うの、素敵な(恋の)炎が消えてしまったら『煙が目にしみる』と」つまり煙が目にしみるとは自分が失恋してしまって「涙が目に滲んでいるサマ」をオシャレなコトバに言い換えたというわけなのだ。しかしながらSmoke Gets In Your Eyesというタイトルを「煙が目にしみる」というオシャレな表現のタイトルに最初に翻訳した人物こそが、我が国でこの曲をヒットさせた「影の功労者」と言えるかもしれない。