ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「人生は一粒の砂塵であれ」歌手長渕剛67歳の「さとり」。

歌手としてトータル売上げ2000万枚を突破したシンガーソングライターの一人である長渕剛(⬆上左)。現在67歳の彼が、自分の人生の理想の「最期」について、「YouTubeチャンネル」で語ったコトバが心に響いた。「チベットの砂曼荼羅(まんだら)ってあるでしょ(⬆上右)あれって祈りの儀式で、命がけで僧侶が砂を使って何日もかけて曼荼羅を作るんですね。あれができて祈った瞬間に、サーッと打ち消すんですよ。無かったことにするんですよ。“何だった、ここまでの苦労は”みたいに普通は思いますね。ところがあそこの精神世界というのは、すべて祈りの儀式であって、そこが達成された時に砂に戻してしまう。“何もないんだ”というようなことの「教え」だというふうに僕は勝手に解釈してるんだけど。めっちゃくちゃ格好いいな、って若い時に思って。俺は一粒の砂塵であれ、と。砂にまみれて誰がどうであったとか、生きた痕跡がどうであったとかって言ってるけど、そんなこと関係ないと。“10年も20年もすれば何もなかったことになるんだから。残すとか何とかということは一切考えない、“俺は砂で…”みたいなことを思ったことあるんだよ。『俺の人生は、砂塵であれ』ってよくない? (この話)誰も相手しないのよ」。苦労を重ねて砂で描いた曼荼羅が一瞬で「無」に帰る、そのことに感動した彼のセンス=感性の鋭さが、多くのファンを虜にする歌詞を次々と紡ぎ出したに違いない。