ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マイ・ファニー・バレンタインは、バレンタインとは無関係。

1900年代前半のハリウッドを代表する作曲家リチャード・ロジャースは、「サウンド・オブ・ミュージック」「オクラホマ!」「南太平洋」「王様と私」など数々の映画音楽、ミュージカルの名曲を生み出した。その中でジャズのスタンダード・ナンバーにもなった「マイ・ファニー・バレンタイン」は誰もが知る彼の代表作品だろう。1937年初演のブロードウェイ・ミュージカル“Babes In Arms”⬆のテーマとして書かれたこの曲は、名コンビ、ローレンツ・ハートの心に残る詞とともに、今なお人々に愛され続けている。2月のバレンタイデーが近づくと流されるこの「マイ・ファニー・バレンタイン」、実はバレンタイン・デーのことではないのをご存知だろうか。歌詞を読むと「へんてこりんなバレンタイン。可笑しくて可愛いバレンタイン。あなたを見ていると思わず笑っちゃうわ。あなたの姿ときたら写真向きじゃあないわね。でも、私好みの芸術作品だわ。体型はギリシャ彫刻より落ちるし、口元はちょっと締まりがないし、話し方だってスマートでもないわ。でも、私のために髪型なんか変えないで。そのままでいて、素敵なバレンタイン。そのままでいてくれれば、私には、毎日がバレンタイン・デイ」。もうお分かりだと思うが、この曲で歌われているのはバレンタインという名前の男の子(⬆上右)のこと。2月14日の「ハッピーバレンタインデー」とは無関係なのだ。