我が国では「日本医師会」が、食事制限でも運動でも痩せない人が、「糖尿病治療薬」を使ってダイエットするという不適切な使用法が最近増えたことで、糖尿病患者に必要な薬の供給が不足する事態が続いていると注意を呼びかけている。そんな中、米食品医薬品局(FDA)が、米製薬大手イーライリリー社の糖尿病治療薬「Zepbound(ゼップバウンド)」を「肥満症治療薬」として初めて承認した。これによって肥満に悩む米国民は、「ゼップバウンド」を「感謝祭」明け後すぐに入手可能となる。FDAの担当者によると、臨床試験で「ゼップバウンド」の投与量が最も多かった患者の体重は平均18%減少したという。つまり、体重80kgの人が「ゼップバウンド」を服用すると14.4kgも減量できるというわけだ。FDAの承認によって、航空会社や透析センター、ウォルマートのような大規模小売店などあらゆる業界が反応し、発売元のリリー社の株は3.2%高で終了し、終値ベースで最高値を更新、年初からは69%も上昇したという。いいことづく目のニュースに聞こえるが、「ゼップバウンド」の1カ月分のコストは何と1059.87ドル(日本円で158,980円)とバカ高いことは最大の欠点だろう。食事制限や運動などに比べて手っ取り早い「糖尿病治療薬」を使ったダイエット、簡単だけど高く付くダイエット方法のようだ(笑)