米国CNNニュースが、低カロリー甘味料のキシリトールの摂取量が多い人は心臓発作や脳卒中による死亡リスクが約2倍になる可能性があるという研究結果についてニュースにした⬆。クリーブランド・クリニックの心臓血管・代謝科学部門長であるスタンリー・ヘイゼン博士らの研究チームは、成人3300人以上を対象に、血液サンプルに含まれるキシリトールの濃度を測定し3年間追跡して心血管のリスクの発生率を調べた結果、キシリトールが血小板を凝固させて血栓症のリスクを高めることがわかった。キシリトール入りのガムや飲料を摂取した人の血小板の機能を調べた結果、キシリトールを摂取した直後に凝固作用が大幅に上昇した。また、キシリトールが入った一般的な飲み物を健康な人に飲んでもらったところ、血中のキシリトール濃度が1000倍に上昇した。砂糖を摂取したときに血糖値が10~20%上がることはあっても1000倍になることはないという。ヘイゼン博士は、「キシリトールが入ったガムや歯磨き粉を今すぐ捨てろというわけではありませんが、キシリトールを多く含む製品を摂取すると血栓にまつわる疾患のリスクが高まることは知っておくべきです」と警告している。