ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本人の平均身長、たった15年で中国・韓国に抜かれてしまった。

 

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英国の医学誌ランセットが発表した最新の研究結果で、「1985~2019年にかけて、中国と韓国の5~19歳の平均身長が世界で最も速いペースで伸びていることが分かった」と報じられた。中でも、中国の19歳の平均身長は、男性が175.7センチ、女性が163.5センチで、いずれも韓国の男性175.5センチ、女性163.2センチを抜いて東アジアで1位となった。35年間で中国19歳男性の平均身長は8センチ伸び、その伸び幅は200カ国・地域中で1位。中国19歳女性の伸び幅は世界3位の6センチだったという。その一方で、アジアナンバーワンの先進国の日本人の平均身長は、男性172.2センチ、女性158.5センチという結果だった。これは、2005年にOECDが調査した身長ランキング⬆(上のグラフ参照)と比較すると、日本男子の身長の伸びはわづか0.6センチ、女子は0センチとほぼ15年前の身長と変わらないという結果だった。その結果、アジアでTOPだった日本人の平均身長は、この15年間で急成長した中国や韓国に抜かれてしまった。この研究を行った英インペリアル・カレッジ・ロンドンは、「平均身長が高い国と低い国の間に開きを生んだ原因として飲食が考えられる。多くの国・地域の子どもは5歳までの健康状況が比較的良好なのに5歳を過ぎるとはっきりとした有意差が見られることが現在の問題だ」との考えを示し、「世界の栄養政策は主に5歳以下の子どもに注目しているが、年齢が比較的上の子どもと青少年の成長にもより関心を寄せるべきだということがこの研究で明らかになった」と述べている。平均身長が伸びなかった国ニッポン、5歳過ぎからの栄養摂取に問題があるというこの指摘、我が国の政府や厚生省はどう考えるのだろうか。