ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

尿一滴をクンクン嗅いでガン発見、線虫君はインチキなのか。

「🎵はじめまして 線虫です。くんくん僕らは鼻が利く がんのリスクをかぎ分けます」というTVCMを耳にした方は多いはず。線虫は、体長1ミリほどで世界で最も個体数が多い微生物。この線虫は嗅覚が鋭く、ガン患者の尿には寄って行き、健常者の尿からは離れて行く性質があるという。その性質を利用して、「あなたの尿一滴でガンリスクがわかります」という検査システムをPRするために「線虫くん」のCMがテレビで流されているのだ。ところが、「線虫がん検査」はまだ有効性を検証している段階であり、強く推奨できるものではありません」と警告を発する医師がいる。youTubeで「予防医学 ch」を運営し、チャンネル登録者27万人、総再生回数2000万回を超える内科医の森勇磨医師だ。森医師によれば、十分な検証を得ず見切り発車された「線虫がん検査」は、多くの方に推奨するにはまだ早すぎる、一番問題なのは検査結果が「偽陽性」の場合だという。偽陽性とは、実際には陰性(がんが存在しない)のに検査結果として陽性が出てしまうことを指す。検査結果が「偽陽性」の場合は、そもそもがんが存在しないのに結果として陽性の宣告を受け、余計な精密検査を受ける事になる。森医師は「あまり効果のない検査を受け、偽陽性となり余計な精密検査を受け合併症が引き起こされる」という負のリスクもあると注意を呼びかける。さらに、「線虫がん検査」には年齢制限がなく、逆にAYA世代(思春期・若年世代)にも検査を推奨しているが、そういった若年層への検査の弊害まで配慮されているのか疑問が残ると指摘する。やはり、がん検査は信頼の置ける病院で行うことが一番のようだ。