ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

死人に口なし、ヒッチコック監督のセクハラは推定無罪。

映画史上最も影響力のある映画監督のひとりと見なされ「サスペンスの巨匠」と呼ばれたアルフレッド・ヒッチコック(⬆上写真右)。死後36年経った2016年、ヒッチコック映画の代表作のひとつである『鳥』の撮影の際、「セクハラを受けていた」と同映画の出演女優だったティッピ・ヘドレンさん(86)(⬆上写真左)が、『ニューヨークポスト』紙に掲載された「ティッピの自伝」の中で暴露した。彼女の言によれば、ヒッチコックは撮影前から男性出演陣達に対してティッピと交流をもったり触れたりすることを禁じ、休憩中「無表情でじっと見てきたり」、撮影中に勃起した話をわざわざティッピにしたり、運転手にティッピの家まで行くのに遠回りさせたり、ティッピの筆跡鑑定をしたり、自分に触ることさえ要求した、さらにあるとき車のバックシートで無理やり押し倒されキスされそうになったこともあったというのだ。ティッピさんは、なぜ86歳の今になって半世紀以上前の出来事を暴露したのだろうか。しかも、セクハラをしたとされるヒッチコックは、すでに36年も前に亡くなっているというのに。ヒッチコックのセクハラ疑惑の舞台となった1960年代初頭は「セクハラやストーカーという言葉自体が存在しなかった」ことから、ティッピさんはこれらの出来事を長い間、誰にも話す機会がなかったのだろう、というのが大方の見方だが、暴露したティッピさんは86歳というご高齢(現在92歳で存命)、その一方「死人に口なし」のヒッチコック、どうやらこのヒッチコックのセクハラ疑惑は、「疑わしきは罰せず、被告人の利益に」の原則通りに「推定無罪」に落ち着きそうだ(笑)