ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

飛行機嫌いで1度きりの来日「ダバダバダ」のフランシス・レイ死す。

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「ダバダバダ」のスキャットが全編に流れるフランス映画「男と女」の主題歌を作ったフランシス・レイさんが86歳で亡くなった。ニースで生まれた彼は1962年30歳の時にパリに出てエデット・ピアフに見出され、晩年のピアフの伴奏を務めている。34歳の時に若手の映画監督だった28歳のクロード・ルルーシュと出会いコンビを組むことで1966年の映画「男と女」をはじめ67年「パリのめぐり逢い」68年「白い恋人たち」70年「ある愛の詩」など数々の映画主題歌を手がけて次々にヒットさせ「映画音楽」にあたらしい道を切り開いた。「従来の映画音楽は効果音のような付属的なものに過ぎなかった。私は音楽自体が(映画の中で)ひとつの登場人物になることを重視している。つまり映画を取り去っても一つのテーマを持った曲になるような音楽を目指している」「私が目指すのは音楽を聞いてすぐに映像が浮かぶこと、そしてアレンジしやすいメロディであること」だと自分の曲が次々に世界的なヒットを生んだ秘密について語っている。彼と同じように日本人ファンの多いフランスのポピュラーミュージック界の巨匠であったポール・モーリアが日本国内で29年間で870回の公演を行ったのに対してフランシス・レイが日本を訪れたのは1971年にたったの1度きり、これが最初で最後の来日となった。その理由は、彼が大の飛行機嫌いであったためだと言う。ご冥福を祈りたい。