アメリカでは、プアホワイト(使えない白人)と呼ばれる人たちが優秀な移民のとばっちりを受けて失職するケースが増えているという。日本の場合はどうだろうか。OECD(経済協力開発機構)の調べでは、外国人 労働者受入数で1位はドイツ、2位がアメリカ、3位イギリス、そして日本は世界4位と、すでに我が国は移民大国の仲間入りを果たしている。移民政策に積極的なカナダやオーストラリアよりも外国人労働者の数が多いのだ。厚生労働省調べで 海外からの労働者は146万人、我が国の派遣社員数130万人をはるかに上回っている。高齢化や少子化による労働人口減少による人手不足の深刻化という背景のもと、製造業、農林水産業、飲食業などさまざまな分野で、発展途上国への技術支援を名目とした「技能実習」や、留学生に許可される「資格外活動」で就労する外国人労働者を企業は積極的に雇用し続けている。最近の日本人の若者は使えない連中が多いといわれる中、有能で真面目な移民に日本人が競争に負けてしまう「プアホワイト」ならぬ「プアジャパニーズ」(使えない日本人)が世の中にあふれかえる時代が近い将来やってくるかもしれないのだ。将来の労働人口を増やすための少子化対策をするより外国人移民の労働力に頼ろうとしている我が国の政府。我々庶民にとって祖国ニッポンは「安住の地」では無くなってしまいそうだ。