ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「ワンダフルワールド」歌うのをNOと言われたアームストロング。

ルイ・アームストロングの代表曲といえば「What A Wonderful World」(この素晴らしき世界)が真っ先に思い浮かぶ人は多いだろう。この曲は、「60年代後半のアメリカが直面していた、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、人種間の争い、いたるところでの混乱、深まる国民的トラウマといった問題の解決のための心強い解毒剤となることを狙った」と作詞&作曲したボブ・シールは語っている。ビートルズ全盛のこの時代「ハロー・ドーリー!」で1964年63歳で全米№1ヒットを記録したルイ・アームストロングは、ボブ・シールの「What A Wonderful World」のデモテープを聞くと、すぐさまこの曲の録音を熱望した。ところがABCレコード社長ニュートンは、「アームストロングにこの歌は合わない」とレコーディングを拒否したのだ。しかし、アームストロングはあきらめず1967年9月のラスベガスでのライヴの直後にこの曲のレコーディングを密かに実行した。偶然ラスベガスに来ていたABC社長ニュートンは、レコーディングのことを聞きつけ、すぐ止めさせようとした。作詞作曲のボブ・シールが、なんとか社長を押し留めたが、このシングルがリリースされたときに、この曲発売の宣伝を拒否するほど怒りが収まらなかったという。しかし、ルイ・アームストロングが歌った「What A Wonderful World」は、ABCレコード社長ニュートンの意に反して、あっというまに世界的なメガヒットを記録したのだった。