先日行われたレイズ戦に登板して6回1失点と好投したエンゼルスの大谷翔平投手。その大谷投手が6回に見せた“降板拒否”の「意思表示」が、米メディアで話題となった。6回先頭打者を遊フライに仕留めたところで投手コーチがマウンドへ。続く崔志萬を空振り三振に斬ったところで球数は89球に達していた。これが大谷にとって限界と見たベンチの首脳陣(⬆上写真左)が動きかけたところ、これを一早く察した大谷は、ベンチに向かって右手を突き出し(⬆上右写真)「まだ大丈夫」とこれを制止。最後の打者アロサレーナを3球三振に仕留め、全92球の力投で6回のピッチングを締めくくったのだ。試合後のインタビューで大谷は6回を投げきったことについて「身体的にもフレッシュな状態ではなかったが、あそこは踏ん張りどころかなと思いながら投げていました」と語った。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」の記者は「オオタニがマイク・ムッシーナがやったことを再現した」とツイート。殿堂入り投手のマイク・ムッシーナがヤンキース時代の2006年5月31日タイガース戦の9回2死でベンチを制した場面と今回の大谷がベンチを制した姿とを重ね合わせた。また「FOXスポーツ」も「オオタニはマウンドビジット(降板伝達)を拒んだ」とツイート。投手交代の場面で見せた大谷投手らしいタフさを示すパフォーマンス、彼がMLBを代表するスター選手であることは間違いない