これまでJリーグの東京ヴェルディ、セレッソ大阪、清水エスパルスで指揮を執り、ヴィッセル神戸の新指揮官に就任したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督⬆。母国スペインのラジオ局『Cadena SER』に出演し、日本人サッカー選手の特長について語った。Jリーグでの経験が豊富なロティーナ監督は、日本人選手について「彼らは失敗を恐れすぎている。ドリブルをするように勧めなければならない。5年前に日本にやって来た時、我々はさっそく問題を抱えた。彼らはトレーニングに多くの時間を費やし、ボールタッチを多くすることには慣れているが、デュエル(1対1の場面)で仕掛けるプレーヤーはほとんどいなかった。彼らはボールを持って何時間も費やす。クオリティはあるのに、ボールを奪われる。スペインや南米ではデュエル(1対1の場面)をもっと大切にしている。攻撃の状況では、ボールを失うことを恐れないように彼らを励ます必要がある。文化的に、彼らには衝撃を与えるだろうが、少しずつそれを改善している」と語ったのだ。現在、FIFA世界ランキングで23位の日本、さらに上位ランクを目指すには、ロティーナ監督が指摘するように、デュエルの状況でボールを失なわないテクニックと闘志が必要だろう。いま、日本代表のサッカー選手を見渡して見て、世界の強豪選手とデュエルの場面で相手に決してボールを奪われないインテンシティ(強度)あふれる選手は何人いるだろうか。