トランプ大統領がフェイクニュース大賞を発表したことを受けてアメリカのマスコミがどう反論するかが注目される中、CNNニュースが「トランプ大統領の方こそフェイク発言だらけだ」と反論のノロシをあげた。ひんぱんにトランプ氏から名指しで批判されるCNNはトランプ氏の発言内容を分析するチームを作り、トランプ氏の就任以来のツィツター上の書き込みや記者会見、演説などの内容を詳しく分析したという。その結果、トランプ氏がこの1年間365日でフェイクと言うコトバを使ったのは404回、1日平均1回以上フェイクと言うコトバを使っていることが判明したと言う。「歴代大統領の中でこれだけ多くのフェイク発言をしてきた大統領は過去に居ただろうか?」という事をCNNは大きな疑問符をもって世間に向けて注意喚起したのだ。つまり大きな権力を握っている大統領がフェイクという言葉を連発し続けることで、国民の側がマスコミ報道の真実性までをも疑う世の中になってしまうのではないのか、という懸念である。フェイクと言うワードを自身のプロパガンダ(政治宣伝)の武器としてひんぱんに利用してきているトランプ氏は大統領としての品性が問われているが、フェイク発言を連発することで支持率がつねに40%前後に保たれているのだから厄介だ。中でもトランプ氏を支持する共和党員の中にはフェイクニュースという攻撃を続けているトランプ氏を擁護する支持者も多いと聞く。フェイク発言を何度も繰り返していればやがてピュア(真実)な発言に聞こえてくる危険性。CNNの今回の調査結果は相変わらずトランプ氏を支持するアメリカ国民に対して「これは大統領の権威を利用した報道の自由に対するパワハラである」と警鐘を鳴らしているように思われる。