東京五輪の開会式で楽曲制作を担当するミュージシャン・小山田圭吾(52)の過去のいじめ問題が発覚して、すったもんだの末に小山田は辞任に追い込まれた。過去に、雑誌で自らのイジメ体験を自慢していた小山田を開会式の制作チームに起用した組織委員会に対し「なんでしっかり調べなかったのか」とずさんな人物調査が批判のもととなったが、その理由が「文春砲」のスクープで明らかになった。小山田を組織委員会に推薦したのは、オリンピック開会式の演出を指揮する「総合統括」を務める電通マン佐々木宏氏(66)⬆だったというのだ。つまり、オリンピックを陰で操る広告代理店「電通」が推薦してきた作曲者であれば「間違いなかろう」と組織委員会は小山田の採用にメクラ判を押したというわけだ。ところが、佐々木氏と言えば、つい4ヶ月前にタレントの渡辺直美を開会式でブタに変身させる侮辱演出が露見して「総合統括」を辞任した人物だ。渡辺直美への侮辱事件の後、組織委員会は佐々木氏の推薦した人物について徹底的に信用調査すべきだったのではないか。組織委員会はオリンピックの演出についてはまるっきりの素人集団、すべてを電通に丸投げした結果に起きた今回のトラブル、組織委員会は、作曲家の選定を電通に丸投げしていた事実を知られたくないために小山田を辞めさせる事に躊躇し、時間がかかったのにも呆れ返るばかりだ。