ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ポカスカ打たれた大谷翔平、指のマメが原因ではない。

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メジャー4年目の大谷翔平オープン戦最終登板は残酷なまでに「現実」を突き付けられた。2回に四球後の甘く入ったスライダーを捉えられて2ラン、カウント3-0から置きに行った速球も左翼席へ運ばれ、3回も3ランを被弾するなど、2.1回を投げて4安打7失点、5四球3奪三振という炎上劇。これで大谷の投手としてのオープン戦成績は4先発で0勝2敗、防御率12.19、奪三振19、与四球10と惨憺たる結果となった。パドレス戦で渡米後最速となる101.9マイル(約164キロ)を計時するなど、昨年と比較してスピードが復活していることをマスコミは大きく報道しているが、登板するたびにポカスカ打たれているのは紛れもない事実だろう。長身の大谷の4シーム(ストレート)はスピードはあってもホップ(浮き上がる)せずホームランになりやすい欠点がある。投げ込み不足のオープン戦では、空振りが取れるはずのスプリットやスライダーも制球が定まらず四球が多かった。滅多打ちにあったドジャーズ戦のあと、大谷は 「(今日は)ボールを投げる、球数を投げることを優先しました。マメをかばって投げた分、引っ掛けたりとか抜けたりとか、いろいろあった。そういう時にしっかり投げる技術かなと思うんですけど、比較的にカーブとか人差し指で投げる球の制球は良かった。開幕カードに向けて球数を投げることが大事だなという判断での登板だったので、ある程度投げられて良かった」と前向きに語った。大谷が今後の取り組むべき対策としては、まずは既存の変化球の精度を安定させることだろう。スプリットやスライダーの精度が上がれば、「伸び」が増してきた4シームでも空振りが奪えるようになるだろう。大谷翔平の4月4日のホームでのホワイトソックス戦での今季初登板までに、しっかり球数を投げ込んで修正できることを祈ってやまない。