ロシアで行なわれたスキージャンプの女子ワールドカップ(W杯)に出場した高梨沙羅 選手が、合計230点で3位に入賞。キャリア通算108度目の表彰台に上がり、男女を通じて、90年代に活躍した男子のヤンネ・アホネン(フィンランド)⬆上写真左の世界記録に並ぶ歴代最多表彰台記録の「偉業」を達成した。15歳から積み上げてきた108度目となる表彰台に「偉大なアホネン選手と記録が並べたということで嬉しい」と高梨選手からも笑みがこぼれたという。W杯通算36勝(歴代4位)の偉人に並び、さらに新記録の達成にあと一歩と迫ったのだから当然だろう。ポーランドの有力ポータルサイト『Wirtualna Polska』は、 「まだ24歳のタカナシは間違いなくスキージャンプ史で永遠に名を残すことになる。彼女はアホネンが16年に渡って積み上げ(32歳で)達成した108回の表彰台という男子ジャンプ界でも不滅の記録に、25歳にならないうちに並んでしまった」とそのスピード達成記録を「なんていうことだ!」と興奮気味に高梨選手の凄まじさを伝えている。さらに「サラ・タカナシは、まだ2試合も今シーズンの試合を残している。彼女の現在の調子とクオリティーを見ると、アホネンの記録が破られる日は近いと言えるだろう」と断言した。残り2戦となった今シーズンの個人総合では、現在、首位のマリタ・クラマー(オーストリア)に5点差の2位と迫っている高梨選手。アホネンの大記録更新とともに4シーズンぶり5度目の総合女王に輝けるかどうか注目されている。