ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

王超え56HR、村上宗隆は優勝ビール掛けで「予告」してた。

ヤクルトの村上宗隆選手(22)が、58年ぶりとなるシーズン最多本塁打で王貞治氏を超える56本塁打を放ち さらに球界18年ぶり、令和初の三冠王にも輝いた。しかし、村上選手は王貞治氏に並ぶ55本を放ってからの13試合、大記録達成を意識しすぎて57打席もの間ノーアーチという極度のスランプに陥り、安打も出なくなった。打率は急落し、確定と思われた三冠王獲得も危ぶまれる状態だった。メディアもファンも固唾を呑んで 村上選手のスランプ脱出を祈るように見守る中、ヤクルトが2年連続9度目のリーグ優勝を決め、神宮球場のスタンドのファンの前で、ビールかけが行われた。ヤクルトの監督や選手が次々にテレビ画面に向かって優勝の喜びを語る中、スランプで苦しんでいる最中の村上選手にもマイクが向けられた⬆。テレビのインタビュアーは、型通り優勝の喜びを聞き、大記録達成については一切触れずに村上選手に「CSシリーズ頑張ってください」とだけ言葉をかけた。すると、村上選手は一瞬の間を置いて「記録かかってるので頑張ります」と自ら記録達成について口を開いたのだ。インタビュアーの「自分への心配り」を瞬時に察した村上選手の「記録がかかってるので頑張ります」の一言は「年間最多本塁打&三冠王」達成を予告する言葉のように聞こえた。そして、最終試合の最終打席での大記録達成、恐るべき22歳のスラッガー誕生だ。