ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本人は「恥の文化」を忘れ「欲の文化」に移り住んだ。

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外国人から見た日本に関するブログを紹介するサイト「カルチャーショック」に、「なぜ日本人はシャイなんだ」というスレッドがたった。これに対する外国人の反応、「 日本人はシャイではないよ。誰かと会った時にハグをする習慣がないだけだよ。一般的に日本人は触られることが好きじゃないんだ」「日本人は本当はシャイではない思う。外国人を含む新しい人たちと話す時に構えてしまってるだけだと思う」「シャイではなく礼儀正しいだけ」「シャイ?いやっ、日本人は謙虚なだけだ」「俺は日本人がシャイだと思わないな。若い子たちは社交的な人が多いし」。第二次世界大戦で日本人を分析した米国の人類学者ルース・ベネディクト女史が、欧米人の文化がキリスト教を背景にした「罪を基調とする文化」なのに対して日本人の文化は「恥(シャイ)を基調とする文化」だと分析したが、戦後日本が経済成長するとともにシャイ(恥じ)を忘れてきてしまったのは確かだろう。日本人の行動のバロメーターが「恥ずかしいか、恥ずかしくないか」から「自分の欲求を満たすか満たさないか」という「欲の文化」へと様変わりしてきた現代社会、わずか10数年前に登場したスマホのカメラがどんどん高性能化し、いつでも誰でも写真や動画が取れるようになり、あっという間にSNSで他人に情報提供ができる便利な時代になることで、日本人はすっかりシャイ(恥)を忘れて「人より目立ちたい」、「目立つことでお金を稼ぎたい」という風潮へと変化してきた。その象徴 的な存在がいまタレントとして活躍するYouTuber「フワちゃん」⬆だろう。本来「恥を基調とする文化」であったニッポン人は、IT全盛の時代、どういう「文化」を創ってゆくのだろうか。