ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「ボール判定」で大谷翔平投手を救ったマルケス球審の眼力。

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エンゼルス大谷翔平投手が、アストロズ戦で今季2度目の先発、2回途中無安打5四球2失点で降板した⬆。最速156キロを記録したフォーシームは降板直前には140キロ台に急降下し、降板後に右腕の違和感を訴え、病院でMRI検査を受けた結果、「右回内屈筋群の損傷」と診断された。「損傷」の引き金となったのは、この試合で投げた50球中45球目、内角高めの94マイル(約151キロ)直球がマルケス球審にボールと判定され、打者ガルノーに押し出し四球で先制を許した場面だ。エンゼルスのマドン監督は「あれがストライクだったら、30数球で2回を終われたし、違った結果になっていたかもしれない」と、ボール判定をしたマルケス球審への不満を口にした。しかし、大谷が次打者スプリンガーに投げた球速は、89.1マイル〜89.7マイルと143~144キロ台にまで急激に落ち込んだのだ。この時点でマドン監督は交代を告げ大谷はマウンドを降りた。もし、45球目がストライク判定で大谷が2回を投げ終え、引き続き3回のマウンドに上がつたとしたら、大谷の右腕損傷は、より悲惨な結果を産んだに違いない。地元紙オレンジカウンティー・レジスターが「マルケス球審の信じられないストライクゾーンがなければ、大谷は無傷でいられたかもしれない」と報じたが、結果的にはマルケス球審が「ボール判定」したことで大谷の右肘の取り返しのつかない「損傷」を未然に防いでくれたことになる。微妙な判定とされる大谷が投じた45球目、マルケス球審は、恐らく「ストライク」とコールするだけのボールの「威力」を感じなかったにちがいない。