ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

TBS「クレイジージャーニー」のやらせを密告したメキシコの動物商。

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放送倫理・番組向上機構(BPO)は、昨年10月に突然番組が打切られたTBS「クレイジージャーニー」の「爬虫類ハンター」企画で、番組スタッフが事前に準備した爬虫類を、あたかもその場で発見して捕獲したかのように見せる不適切な演出があり、視聴者との約束を裏切るものだとして「放送倫理違反があった」と発表した。このニュースを聞いて、はるか遠いメキシコで行われ、番組制作のスタッフしか知り得ない「やらせ」がナゼおおっぴらに暴露されてしまったのかと不思議に思った人は多いだろう。この番組は、爬虫類ハンターとして有名な加藤英明さん⬆がメキシコへ赴き、見つけるのが難しいとされている希少なトカゲを素手で捕まえるという内容だった。やらせが発覚したのは、その希少なトカゲをあらかじめ用意しておき加藤さんが事前に置いてほしいという場所に置いた、という現地メキシコで爬虫類を扱う動物商の証言だった。番組を制作したTBSにとって運が悪かったのは、そのメキシコの動物商が加藤さんとトカゲを持って写した写真を、親しい日本人の友人宛に送ったことから、やらせの事実が発覚してしまった事だ。老子の言葉に「天網恢恢疎にして漏らさず」=天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪事を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ天罰をこうむる、という故事があるが、TBSの番組制作スタッフは、メキシコで秘密裏に行った「やらせ」がメキシコ人動物商から日本人の友人に思わぬ形でリークされてしまうとは、夢にも思ってなかったに違いない(笑)