「マクドナルドで時給800円で働いていた高卒男性が、9年後にアメリカのマイクロソフト本社(平均年収約3050万円)に採用されたという軌跡が大きな話題を読んでいる。1990年大阪府豊中市生まれの吉田大貴さん (⬆上の写真)、彼の学歴は11歳でイギリスへ留学し高校を卒業したが家庭の事情で急遽帰国する羽目になった。イギリスでの高卒学歴は日本では通用せず止む無く家から歩いて通えるマクドナルドでアルバイト生活を始める。その傍ら、IT系の企業で働く夢をあきらめず翌年に兵庫県内の小さな会社で、情報システム部の派遣社員として働き始める。独学でIT能力に長けていた吉田さんは派遣社員ながら3カ月後19歳で正社員となる。キャリアを積んだ吉田さんはやがてほかの企業でもその経験を活かせるのではないかと考えたが高卒という学歴でことごとく書類選考ではじかれた。そんなとき、吉田さんのIT能力を見ていた得意先から誘いを受け上京、しかし転職2年目「このままでは 企業情報戦略だけの人材になってしまう」と3度めの転職、さらに「新しいことがなかなかできない」会社のしがらみから4度目に転職をした会社でシニアコンサルタントへとスピード出世を果たすと、マイクロソフト社から引き抜きの声がかかった。マイクロソフト社ではコミュニケーションの多くは英語だ。マイクロソフトは学歴を考慮することもなく、実績を見る。IT能力が高く英語に堪能な吉田さんのためにあるかのような採用だった。そして18年の1月、27歳で技術営業担当として、米国マイクロソフトの本社勤務となったのだ。高卒とは思えない自ら磨いた「IT能力」と常に先を読んでの4度の転職が、吉田さんの成功のカギだったと言えるだろう。