景気拡大の長さが、高度成長時代に4年9カ月続いた「いざなぎ景気」を上回り、戦後2番めの好景気が続いている。このため日本の企業が社員に払わずに溜め込んでいる「内部留保金」の合計が何と500兆円を突破しそうだという。なのに「自分の給料は上がらない」と肌で感じている人は会社側にどんな原因があるかを調べてみると良い。給料が上がらない会社には以下のような特長があると言う。①社員はコマ。代わりはいくらでもいるんだから、給料なんて上げてたまるか、と経営者が考えている企業。②昔の景気が良かった頃の栄光にばかりすがっていて、新しいことにはなかなかチャレンジしようとしない変化を嫌う老人たちが多く居座っている企業③「血がつながっている身内」を能力をまったく考慮せずに役員などに据えている企業。つまり血縁者以外の従業員の給料は上げたがらない企業。④売上が低迷して利益が出ない自転車操業でなんとか回っているだけの会社のためとても社員の給料は上げられない企業。⑤昇給しないつまり仕事や能力を認めてもらえない、ということでモチベーションが下がり社員がどんどん辞めていっている企業。⑥一般事務や軽作業の仕事、小売店の販売やレジ打ち、無資格者OKの肉体労働など「専門スキル」が必要ない職種の人は給料をなかなか上げてもらえない会社。思い当たるフシがあれば、世の中の「好景気」と「人手不足」が叫ばれている今こそ絶好の「転職」のチャンス到来といえるかも知れない。