新型コロナウイルスの感染実態を調べるため、感染症に詳しい久住英二医師が東京都内でウイルス「抗体検査」をしたところ、一般市民の4・8%、医療従事者の9・1%が抗体ありで、過去にコロナウィルスに感染していたことが分かった。検査は久住医師が務める新宿区と立川市のクリニックで実施。ホームページで希望者を募り、20~80歳の男性123人、女性79人合計202人を検査した。検査した結果は、一般市民の147人の4・8%にあたる7人が感染経験者、医療従事者55人のうち9・1%の5人が過去にコロナに感染していたことが判明。市民・医療従事者を合計した202人全体では約6%の12人(男女とも6人)が過去にコロナ感染していたとわかった。この結果から、東京都の人口1390万人で推計してみるとすでに83万人が気付かぬ内にコロナに感染しその結果「抗体」ができていることになる(⬆上のボード)。劇画「ゴルゴ13」のセリフではないがコロナ感染「オマエはもう済んでいる」人が、我々の周囲にもかなりの数で存在しているかもしれない。ちょうど100年前、当時の世界人口の4分の1にあたる5億人が感染し、5000万人の死者が出て世界中を恐怖に陥れた「スペイン風邪」はワクチンが開発され無いまま「抗体」保有者が増えたことで流行を終息させることができた。新型コロナウィルスに効くワクチンがいまだ開発されない現状では、コロナへの「抗体」を持つ人がどんどん増えることによってコロナ感染を終息させる糸口が見えてくるかも知れない。