ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「1回の注射で抗体が出来た」米国でコロナワクチン開発に成功。

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7月14日、アメリカのバイオテクノロジー企業のModernaが、アメリカ国立衛生研究所と共同で開発を進めてきた新型コロナウイルスワクチン「mRNA-1273」の投与試験に参加した被験者全員がコロナに対する「抗体」を獲得したと発表した。この「投与試験」は「世界初の人に対しての臨床試験である」として、米国内のマスコミでも大きく報じられていた。この「投与試験」では、18歳~55歳の45人の健康な被験者を対象に、各グループごとにそれぞれ25µg(マイクログラム)、100µg、250µgを注射し、各被験者の体内にウイルス感染を防ぐ免疫機能を持つ「抗体」が産生されるかどうかを確認した。研究チームは、1回目の注射後には被験者の約半数で「抗体」が産生されたことを確認、2回目の注射後には全ての被験者で強力な「抗体」が産生されたことを確認した。さらに、100µgの注射を受けた被験者の体内で産生された「抗体」は、新型コロナウイルス感染症の回復患者(重症からの回復患者を含む)の血清にみられる「抗体」に比べて、約4.1倍のレベルに達していたと言う。この「抗体」の持続性について、研究チームは1年間の追跡調査を行う予定だと言う。この100µgの「mRNA-1273」を2回注射された被験者で、注射部位の痛み(100%)・疲労感(80%)・悪寒(80%)・頭痛(60%)・筋肉痛(53%)といった一過性の副作用が見られた事も報告されており、これらの副作用について、研究チームは「いずれも軽度・中度で、治験を阻むような重度の副作用はない」と結論付けている。今回の研究結果から「mRNA-1273」の安全性が検証されたと同時に最適な投与量が100µgだと判明したとして、研究チームは被験者3万人を対象にした第三相試験(実際の使用を想定した最終試験)を7月27日から実施する予定だという。ところで、日本のコロナワクチン開発は今どの段階なのだろうか、と気にかかる。