米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が、新型コロナウイルスの日本での感染状況について「厳しい外出制限をしていないのに、イタリアやニューヨークのようなひどい状況を回避している」と指摘し、世界中の疫学者はコロナ感染が日本で爆発しない理由が分からずパズル(当惑している)と伝えている。この電子版記事では、日本ではニューヨーク・パリのような厳しい外出制限もせず、経済的にマイナスとなる封鎖や広範囲にわたるウィルス感染検査もされていない。人々は混雑した地下鉄に乗って、桜を眺めるために公園に集まり、買い物、飲酒、食事をし、日本の限られた少数の人だけに確認されたコロナウイルスの症例と死について安堵しているかのように思われる。日本は感染の封じ込めの偉業を達成するかのようで、パンデミックが始まったアジアの他の国々とは興味深い対照を示している。都市を封鎖することもせず感染者の監視技術も配備されておらず、また、韓国が病気をまん延する前に人々を隔離するのに役立てた 一斉検査も採用しなかった。こうした日本の状況について、米コロンビア大の専門家は、日本のやり方は「ギャンブル」であり「事態が水面下で悪化し、手遅れになるまで気付かない恐れがある」と警鐘を鳴らしている、と日本だけが感染爆発しない謎について、皮肉を込めた記事を書いている。東京都で1日に40人以上の感染者が3日連続で続いているいま、「ギャンブル」と言われた日本のコロナ対応策が、果たして「吉」とでるか「凶」とでるか、世界中が注目しているようだ。