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トイレットペーパー売り場の棚に「1個あたり3.50ドル(約235円)、2個目からは99ドル(約6,640円)。欲張らず、他人のことを考えて」という貼り紙(⬆上の写真)を出したオーストラリア・シドニーのコンビニエンスストア。コンビニオーナーのセッダさんによれば、以前は「1人1パックのみ」と注意書きを貼り出していたのに関わらず、誰もこれに従わなかったという。「みんな2つ、3つ抱えてレジにやって来る。『母の分なんだ』『妹に頼まれて』なんて言ってね。注意書きを無視されてイライラは募るばかりでしたよ」そこでセッダさんがアイデアをひらめかせて作ったのがこの張り紙、「2パック目からは99ドル(6,640円)と書いてみたら、みんな1つしか買っていかない、誰も2個以上売り場から取らないんですよ」と効果てきめんに大喜び、「これのおかげで、高齢者や、困っている人たちがみんなトイレットペーパーを手に入れることができる。ここが重要なポイントです」とセッダさんは語ったという。現在の我が国でも、製紙メーカーが在庫は十分にあるといくら声を大にして叫んでみてもスーパーやドラッグストアのトイレットペーパーの棚は空っぽのままの状態が続いている。人間の「強欲」がメーカーの「生産能力」を上回ってしまっている格好だ。買い占めしたい「強欲」にブレーキをかけるには、セッダさんのこのアイデアは実に効果満点、日本のスーパーやドラッグストアでも、この「張り紙」のアイデアをすぐにでも採用してみてはどうだろう(笑)