ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

意外だが、井上尚弥が、亀田3兄弟を暗に批判した。

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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀モンスターの素顔~ボクサー井上尚弥」の番組を見ただろうか。WBSSバンタム級最強を決めた試合でドネアに勝利し優勝するまでの10か月間を追った井上尚弥のドキュメンタリー、WBSS最初の試合で見せた「衝撃の70秒KO」の真実や、世界をとるためにやるべき「努力」と究極の反復練習、初のスランプから今大会で見せた井上選手の弱音や、ドネア戦にむけた井上陣営の秘策。そしてこの先の「引退」についてまで井上選手が語っていた。その中で意外とも思えた井上選手の言葉があった。「プロ入りした頃のプロボクシング界が大嫌いだった。チャンピオンが勝てる相手を連れてきて、当然のように勝つ。そしてパフォーマンスで人気を得る。ボクシングにはそんなもんは要らないんです。いい試合を見せればいいんです」だから、井上のプロ入りの条件は常に「一番強い選手とやらせてくれ」だったというのだ。これが、暗に、10年ほど前のボクシング業界で悪名高かった亀田3兄弟を指しての批判であることは明らかだろう。自分より弱い相手である「噛ませ犬」と戦ったり、形勢不利になると相手を抱え上げリングに投げ飛ばすなど、亀田兄弟のパフォーマンスは本来のボクシングからは遠いものだった。そして亀田兄弟が魅力に欠けていたのは弱い相手を選んでいたのにKOが少なかったことだ。長男のKO率は54%、次男が62%、三男が55%、世界の強い相手を選びKO率84%を誇る井上尚弥選手のパンチは、ボクシング本来の「相手を倒す」魅力を復活させてくれた事は間違いない事実だろう。