ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

モンスター井上尚弥は、なぜオリンピック金メダルを逃したのか。

現在、モンスターと呼ばれプロ戦績24戦24勝無敗21KO(KO率87.5%)を誇る井上尚弥選手。意外だが、その彼はアマチュアボクシング時代に、オリンピック出場を逃している。2012年4月高校3年生18歳の井上選手は、ロンドン五輪出場を決めるアジア選手権に出場、ライトフライ級の決勝で世界選手権銀メダリストのカザフスタンのビルジャン・ジャキポフ27歳に11ー16で判定負けを喫し(⬆青が井上)、五輪出場を逃してしまったのだ。負けた井上選手は「練習してきたことが、2割も出せませんでした。相手との実力差うんぬんではなく、自分の力を出し切ることができなかった。気負いすぎていましたね。自分は大振りになるし、相手のパンチはもらうし。大事な試合でそういうミスをしてしまった。そこからですね。試合はとにかく「平常心」でやろうと強く心に決めました」と語っている。この判定負けを最後にアマチュアを卒業しプロに転向した井上選手は、屈辱の敗戦から半年後の10月、重圧の掛かるはずのデビュー戦で「平常心」を貫き、1回にいきなりダウンを奪い4回KOで初勝利を挙げた。その後も無敗のままバンタム級4団体統一を成し遂げたモンスター。オリンピック金メダルをあきらめた理由について井上選手は「高校3年生の時にアマチュア最終で負けてしまって。オリンピックに出たいって気持ちはすごく強かった。ただ、4年後のリオ、4年はやっぱ長いなと思って、4年後の22歳、一番いい時期に挑めるなら金メダルは絶対獲れると思った。でも、4年あればプロに転向して世界チャンピオンになれるとも思った」と語ったが、4年も待たずにプロ転向わずか2年で井上尚弥は世界チャンピオンに登り詰めて見せたのだ。