世界的なプラスチックごみの問題に取り組む環境団体Break Free From Plasticが、のべ51カ国で7万2541人のボランティアが参加した清掃活動の結果判明したプラスチックごみの汚染源となるメーカーの名前を発表した。プラスチックごみ汚染源の栄えあるトップはコカ・コーラで、コカ・コーラのブランドマークが印字されたプラスチック製品のごみは、4つの大陸にまたがる37カ国で合計1万1732個回収された。第2位はネスレで、31カ国で合計4846個のプラスチックごみが回収されている。第3位がペプシコで、回収されたごみは28カ国で合計3362個だ。トップ3のメーカーはいずれも飲料や食料の販売と製造を主力とするグローバル企業だった。地域ごとの傾向で見ると、コカ・コーラはヨーロッパとアフリカ大陸で1位を獲得。南アメリカ大陸とユーラシア大陸でも2位と、圧倒的な強さを見せつけた。また、北米ではスターバックスが3位にくい込む健闘を見せていたという。しかし、これらのトップ3の企業だけを海洋汚染の犯人として責めるべきではなく、海洋汚染のごみの内訳を見ると、最多はスーパーなどのビニール袋で、次いでビニール小袋、ペットボトルは3番目に多いゴミだという。ランキングを発表した環境団体はレポートの最後に「これらの会社を責めるだけではなく、消費者一人ひとりが使い捨て文化と決別することがいま求められている」点を強調している。