ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

オールブラックスのHAKA、相手をからかう踊りでは無かった。

 

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ラグビーW杯、大会3連覇を狙うニュージーランドと世界ランク5位の南アフリカの強豪同士のマッチアップ。両国の国歌斉唱に続き、オールブラックス伝統の戦いの踊りハカが始まると。これを楽しみに来たファンも多く、スタジアムに大歓声が沸き起こった。息をのむように、屈強な男たちの戦いの踊りに注がれる観客の視線。踊りが終わるとスタジアムからは割れんばかりの拍手が送られた。「ハカ」は、100年以上前の1905年にオールブラックスがイギリス遠征の際に初めて踊り、以後100年以上に渡ってニュージランド代表チームに受け継がれてきた戦いの踊りだ。試合前にハカを踊る意味は、オールブラックスは、この対戦を受け入れ対戦を望んでくれた相手チームに対し敬意を表す、という意味が込められているのだと言う。ハカは、戦いに際して、自分のエネルギーや恐怖心を外に出すための手段として使われる踊りで、古くから 戦争や戦で「士気を高める」儀式に用いられてきた。HAKA」の文字には、「HA」は息、「KA」は炎という意味があり、結束して、エネルギーを外に出して、集中するための儀式なのだ。ところが、踊りの最中に舌を出す行為や首を切る仕草が、対戦相手を侮辱している仕草だと誤解され、「ハカ」が相手を威圧するための踊りだと誤解されるようになったという。舌を出すのは、ひとの機能の延長といった意味で、首を切る仕草は「相手の首を切る挑発的な意味ではなく、自らの首をかけて戦う意気込みを示すもの」だという。「ハカ」が、対戦してくれる相手チームに対し敬意を表すための踊りだという事を知って、オールブラックスのW杯3連覇を祈りたい気分にさせられた(笑)